高市早苗首相は、コンテンツ産業を成長戦略の一環とし、支援拡充を表明しました。デーモン閣下ら多様なクリエイターと意見交換し、SNSで注目を集めています。
高市早苗首相が22日、X(旧ツイッター)の公式アカウント上で日本のコンテンツ産業に関する意見交換会の様子を報告した。ミュージシャンのデーモン閣下や小室哲哉、映画監督の押井守氏など、多様なアーティストやクリエイターを首相官邸に招いての会合に、SNS上では驚きと期待の声が広がっている。
こっちのけんと、Awich、村上隆氏ら豪華クリエイター陣が首相官邸に集結
高市首相は自身のXで「今朝は官邸に、デーモン閣下、小室哲哉さん、Awichさん、こっちのけんとさん、押井守さん、村上隆さんをはじめ、日本や日本人の文化、生活、価値観などを優れた感性で表現したコンテンツを国内外に発信されているアーティストやクリエーターの皆様」を招いたと報告。「人材確保・育成やロケ誘致、海外展開、海賊版対策など、コンテンツ産業を巡る課題について、忌憚のない意見交換を行いました」と会合の目的を説明した。
首相は「コンテンツ産業は、日本成長戦略の17戦略分野の一つ」と位置付け、「昨年度の倍増となる550億円超の補正予算(基金として複数年度活用可能)も活用し、全力で支援してまいります」と支援拡充の姿勢を示した。
意見交換会の目的は、現場の声を日本のコンテンツ海外展開支援に生かし、経済成長につなげること。10月の所信表明演説でも「コンテンツ産業を含めたデジタル関連産業の海外展開を支援する」と表明していた。冒頭、高市首相は「日本のコンテンツを海外展開する際の課題や、具体的な支援について伺いたい」と参加者に呼びかけた。
「官邸でヘヴィメタル」SNSで話題沸騰
この様子は、首相官邸の公式Xアカウントのショート動画でも伝えられ、BGMはヘヴィメタルのインストゥルメンタルが流れた。高市首相は、神戸大学時代にヘヴィメタルバンドでドラムを叩いていたことでも知られる。
これを受け、SNSでは多彩な参加者の顔ぶれと政府の新たな姿勢に注目が集まっている。
「押井守がこういう場に来るのは驚き」
「今までの内閣で、こんな各界の著名人を集めた会が開催された?」
「小室さんがいるー!!」
「Awichがいるの熱い」
など、自分の好きなアーティストの参加を喜ぶコメントが多数。
「日本のコンテンツには、世界に誇れる力があります。アーティストやクリエーターの皆さんが、より自由に、より大きく羽ばたけるよう、官民連携でしっかり後押ししてください」と期待を寄せる声も見られた。
キャスターやコメンテーターなどでテレビ出演経験も豊富な高市首相の内閣が掲げるコンテンツ産業支援策。ポップカルチャーの力を経済成長の原動力にしようという試みに、各界のクリエイターとファンの期待が高まっているようだ。
■高市早苗(たかいち・さなえ)
- 生年月日:1961年3月7日生まれ、奈良県出身
- 学歴等: 神戸大学経営学部卒業。その後、松下政経塾に5期生として入塾。米国連邦議会Congressional Fellow(金融・ビジネス)
- テレビキャスター: 1989年10月よりテレビ朝日など複数の放送局でキャスターを務める。
- 政界進出: 1993年の衆議院議員選挙で初当選。当初は無所属で立候補し、その後、旧新進党などを経て1996年に自民党に入党。
- 主な役職:総務大臣(第18・19・23代)、経済安全保障担当大臣、自由民主党政務調査会長
- 現在:内閣総理大臣(第104代)
- 家族:夫は元衆議院議員の山本拓
(zakⅡ編集部 霞蓮刃)
