NHK紅白に嵐、Snow Manは出場せず。カウコンはフジ“放送ナシ”にみる「テレビ業界の危機」

熱烈なNHKからのオファーを断った「嵐」。来年のツアーで活動終了となるのだが……

3年ぶりSTARTO社から出演するKing & PrinceとSixTONES

大みそかに放送されるNHK『紅白歌合戦』。紅組は48回目の出場となる石川さゆり(67)をはじめ、初出場となるCANDY TUNEやFRUITS ZIPPERなどのアイドル勢の存在感が増している。

一方の白組は今年も大トリが噂される福山雅治(56)のほか、Mrs. GREEN APPLEやサカナクションなど、人気グループが多数、出演する。

「今年は3年ぶりに旧ジャニーズであるSTARTO社から、King & PrinceとSixTONESの2組が出場します。目玉の一つと言っていいでしょうね」(スポーツ紙芸能担当記者)

これまで旧ジャニーズは、多くのグループを紅白に送り出してきた。

もっとも多く選ばれた’20年は、嵐を含む7組がエントリー(Snow Manはメンバーの新型コロナ感染のため直前で辞退)するなど、まさに番組の屋台骨を支えてきた存在だった。

だが、‛23年に発覚したジャニーズ問題の影響で、同年、‛24年と2年連続でSTARTO社のグループは選出されず。それだけに、2組だけとはいえ、3年ぶりの出場は芸能界にとっては大きなニュースとなった。

「そのウラには、やはり嵐の存在が大きいでしょうね」

と話すのは、前出のスポーツ紙記者だ。

「’26年のラストツアーをもって、嵐は活動終了を発表しています。NHKサイドとしてはなんとしても嵐に出場してもらい、紅白の目玉にしたかった。水面下では、かなり熱心にオファーしていたようですね」

だが、嵐の出場はかなり絶望的だ。その事情をある音楽関係者は本サイトの取材に対し、こう明かす。

1998年から放送してきたフジテレビが外された

「嵐としては、ファンクラブのため、つまりいままでずっと応援してくれたファンのために活動を再開したという意識が強いようです。ですので、いまさらテレビ出演などは乗り気ではないとか。NHKだけでなく、他の民放だって嵐の出演を熱望している。それでも、彼らはクビを縦に振らなかったのですから、その思いは相当、強いようですね」

しかも、嵐だけでなく、NHKはSTARTO社でもトップクラスの人気を誇るSnow Manにもフラれてしまった。この2組を紅白に引っ張り出せなかったのは、大きな誤算だろう。

また、旧ジャニーズの大みそかといえば、カウントダウンコンサートだ。

今年は3年ぶりに「COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE」と題し、東京ドームで開催される。

だが、’14年以外は、1998年から毎年、フジテレビがカウコンを生中継してきたが、今年は放送がない。

嵐やSnow Manに見放されたNHK『紅白歌合戦』に、カウコンを放送できないフジテレビ。そこにはタレントやプロダクションからNOを突き付けられた、テレビ業界の“闇”がある――。

【YouTube】FRIDAYデジタル「芸能記者チャンネル」では、現役の芸能記者たちが『NHK紅白に嵐、Snow Manは出場せず。カウコンはフジ“放送ナシ”にみる「テレビ業界の危機」』を詳しく解説している。