松田聖子で完成する歌謡曲との対立から融合への大きな過渡期

1975年のニューミュージックとはいったい何だったのか②

松田聖子/(C)共同通信社

 1975年の音楽シーンをつぶさに観察して思ったのは、歌謡曲とニューミュージックの融合ぶりである。そして思ったのだ。「ニューミュージックって、歌謡曲の敵じゃなかったっけ?」と。

 まずもって、この年のレコード大賞が、人気フォークシンガー・小椋佳の手による布施明「シクラメンの… 

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