
東京・テレビ朝日で21日、漫才ナンバー1決定戦「M-1グランプリ 2025」決勝が繰り広げられ、瞬く間に注目を集めた。だが、会場の空気は一転、笑い飯・哲夫の緊迫した表情と硬い発言によって、場は冷え込む事態に。祭りのような熱気の中で起きたこの異変は、視聴者を惹きつける衝撃的な場面が展開された。
事件の発端は、霜降り明星・粗品が行ったストレートな批評と、それに対する哲夫の軽妙な返しから始まった。審査員席に座る哲夫は、スタートから空回りする姿を見せ、自身の発言が観客からの反応を得られない事態に戸惑いの色を濃くした。司会の今田耕司が「いま注目の人」と紹介すると、哲夫は「話題!ネットニュース僕のことしか書いてない」と声をあげたが、空回りが続く。
この緊張の舞台で、哲夫は「注目されるべきはネタ」と自らに言い聞かせるように述べたが、今田のツッコミがそのことをさらに浮き彫りにした。視聴者やファンが期待したユーザーの反応は、「哲夫すべってるw」という厳しい声に変わり、SNSは一気に盛り上がりを見せる。
過去数回の審査でのコメント数も影響を及ぼした。粗品が自身の審査を振り返り、哲夫に対して露骨な発言をしたのがテコとなり、緊張感はさらに高まった。18日のFM大阪「赤maru」での哲夫の発言「粗品5回、俺が最低回数の2回」も影響し、観客は哲夫を応援すべきか、心配すべきか微妙な立ち位置に立たされることに。粗品の持ち込んだ新たな圧力は、彼を一段と冷静にさせ、結果として哲夫の発言は裏目に出る形となった。
粗品に対し提言を行った哲夫だったが、19日に公開されたYoutubeでの動画がさらなる波紋を広げる。「哲夫さん、あなた大した審査コメントしてはらなかったじゃないですか」と容赦ない一言。この爆弾発言が決定打となり、哲夫の緊張に拍車をかけたのは間違いない。
続く審査の中で、哲夫が「おふたりの立ち姿がとても美しくて、M-1のトロフィーのように見えた」と述べた瞬間、会場の雰囲気は変わった。反応は薄く、「すみません、なんか変な感じで」と謝罪する哲夫の姿が見え、その姿勢がますます観客の反感を買うこととなる。また、「プレッシャーも何もないですよ」とさらに笑いを取ろうとするも、会場は冷えたまま。まさに緊張と興奮が交錯する中、中々のハプニングだ。
SNSはリアルタイムで反応し、不安と笑いの渦に包まれる。「哲夫のコメントの時みんな緊張してるの笑う」「粗品の影響受けすぎてトバッチリな哲夫にクソワロタ」と、観客の反応は哲夫自身を引き立てるどころか、まるでそれを嘲笑するかのように、冷酷なまでの厳しさを持っていた。彼の発言が「無駄にハラハラするボケ」であったことも、視聴者の共感を生む一因となったようだ。
この日のM-1は、哲夫のヒリヒリするような緊張感と、粗品の猛攻撃による仕掛けで、全国の視聴者を虜にした。質の高い漫才が光る場で、どのように観客の期待に応えていくか、哲夫の未来が注目されつつある。果たして、彼はこの難局を乗り越えられるのだろうか。熱気渦巻くステージでの瞬間は、まさに日本の漫才界の混沌を描いているようだ。次回はどのような反響が待っているのか、今から目が離せない。