「頑張ってくれるだけで」小芝風花、上海でラーメン店営む父が送った“直球エール”最終回まで『べらぼう』見届けた親心

小芝風花

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12月14日、横浜流星主演の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合)がついに最終回を迎えた。ビデオリサーチの調べ(関東地区)によると、最終話の平均世帯視聴率は9.5%。初回から最終回までの期間平均視聴率も同じく9.5%を記録し、一年間の放送を完走した。

江戸のメディア王・蔦屋重三郎の波乱万丈な生涯を描いた本作。主演の横浜流星(29)の熱演もさることながら、視聴者の記憶に強烈な“爪痕”を残した女優がいる。蔦重の幼なじみであり、後に吉原の“伝説の花魁”・花の井(五代目瀬川)を演じた小芝風花(28)だ。

4月に放送された第14回において、自ら身を引く形で蔦重の元を去っていた彼女。放送直後からネット上では“花の井ロス”を嘆く声も見られた。ある芸能プロ関係者は、小芝の女優としての“覚醒”をこう評する。

「小芝さんは2011年、『ガールズオーディション2011』でグランプリを受賞し、華々しく芸能界入りしました。2015年のNHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインの娘・千代を演じるなど、清純派の役どころが多かった印象です。しかし、今回の『べらぼう』で遊女を演じ、そんな印象をいい意味で裏切りました。

蔦重に秘めた恋心を抱きながらも、彼が大成するために自ら身を引く。涙ながらに別れの手紙をしたためるシーンの熱演は、多くの視聴者の涙を誘いました。女優として格を上げたと、業界内でも評価が急騰しています」

着物姿の小芝風花

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そんな愛娘に父親は…

そんな小芝の多忙ぶりを象徴する出来事がある。11月上旬、都内で行われた『べらぼう』の打ち上げ会場に、彼女の姿は見られなかった。すでに来年放送予定のNHK BS時代劇『あきない世傳(せいでん) 金と銀』で引き続きの主演が決まっているなど、息つく暇もないスケジュールをこなしているのだろう。

そんな娘の目覚ましい活躍を、中国・上海の地から静かに見守る人物がいる。小芝の父親だ。現地で約10年にわたりラーメン店を経営しており、日本人のみならず、地元客からも愛されるその店の片隅には、愛娘・風花との家族写真が大切に飾られているという。

NEWSポストセブン取材班の電話に対し、父親は言葉少なげだが『べらぼう』についてこう語った。

「(娘の出演がなくなった後も、)最終話まで視聴しましたよ。いやいやもう、本当に頑張ってくれるだけで良いんで……という気持ちだけですね!」

父のエールを胸に、小芝風花が紡ぐ物語はまだ始まったばかりだ。