ベストヒットUSA元日特番、いとうせいこうと宇多丸が語る80年代名曲

「ベストヒットUSA」45周年を記念し、特別番組が1月1日にBS朝日で放送されます。いとうせいこうと宇多丸がゲスト出演し、80年代の音楽を振り返ります。小林克也が45年の歴史を語り、音楽の魅力を伝え続ける姿勢が示されています。いとうは50周年への意欲を示し、宇多丸は出演の喜びを語っています。

人気洋楽番組「ベストヒットUSA」が2026年に放送開始45周年を迎えることを記念し、新年特別番組「ベストヒットUSA HAPPY ANNIVERSARY NEW YEAR SPECIAL」が1月1日午後11時から深夜0時までBS朝日で放送される。番組の大ファンを公言するいとうせいこう（64）と宇多丸(RHYMESTER)（56）をゲストに迎え、番組が始まった80年代にさかのぼり、それぞれが選んだ「80s TOP5 SONG LIST」を紹介する1時間のスペシャル企画となる。

小林克也VJが紡いできた伝説の洋楽番組45年の軌跡

「ベストヒットUSA」は1981年にテレビ朝日でスタートし、2003年からはBS朝日に活動の場を移して回を重ねてきた。45年という長い歴史の中で変わらずVJを務めているのは、マルチな才能で知られるレジェンド・小林克也（84）だ。

今年4月には、東京国際フォーラムで初のファンイベント「ベストヒットUSA ポップ・サミット・パーティー！」を開催。湯川れい子、岡村靖幸、ピーター・バラカンをゲストに迎え、80年代のヒットチャートを振り返るトークが繰り広げられた。

洋楽ファン必見！いとうと宇多丸による「80s TOP5 SONG LIST」

元日スペシャルの前半では、2021年3月放送の「小林克也生誕80年！前夜祭スペシャル！！ベストヒットUSAラバーズ」にも出演したいとうせいこうが、80年代に愛聴していた5曲をピックアップして紹介。さらに、小林克也がこれまでに行った豪華アーティストとのインタビュー映像をまとめた「ベストヒット USA ゲストアーティスト セレクション」のコーナーで、懐かしい映像が登場する。

後半は、2022年の「ベストヒットUSA オールタイムベスト祭2022」以来、3年ぶりの出演となる宇多丸が登場。番組に出演した豪華アーティストと小林が音楽談議を交わした際の映像を紹介しながら、小林がアーティストの印象や当時のエピソードを語るコーナーが展開される。また、宇多丸が選んだ「80s TOP5 SONG LIST」も当時を振り返りながら紹介される。

番組は過去を振り返るだけでなく、最新のヒットチャートも紹介。45年の歴史を礎に、50周年に向けて音楽の魅力を時代とともに届け続ける姿勢が示されている。

「神と話しているみたい」宇多丸が明かす小林克也への敬愛

小林は「改めて45年もやってきたんだなと実感しました。ゲスト2人の協力もあって収録も無事に終わりましたが、80年代の音楽を振り返ったり現代のヒットチャートも紹介したりして、タイムトリップした気分です」とコメント。過去のVTRを見ることで、多くのアーティストと過ごしてきた時間を振り返り、「あー、時代が変わったんだな」という感慨深さも語っている。

いとうと宇多丸の選曲については「タイプの違う選曲をされていて、それぞれらしさがあって面白いです」と評価。「45周年と軽々しく言っていますが、45周年続けることって、結構大変なんですよ」と番組継続の苦労にも触れながら、「50周年に向けて頑張りたいです。それが叶ったらご褒美をもらいたいです！」と意欲を見せている。

いとうは「今回も痛感したのですが、『ベストヒットUSA』での克也さんのインタビューの幅広さ、奥深さは、日本の洋楽需要の歴史において飛び抜けたもので、今さらながら『まさかあのアーティストも！』と、驚くことしきりでした」と称賛。「ぜひ書籍化してほしいです。世界的スターたちがここまで平気で出演している番組は、唯一です！」と番組の価値を強調している。

宇多丸は「番組の大ファンなので、『ベストヒットUSA』に出ているということ自体が夢の中にいるみたいです」と喜びを表現。この番組が音楽を好きになったきっかけの一つであることを明かし、「録画してテレビにかじりついて繰り返し見ていました」と当時を振り返っている。さらに「克也さんはYMO（イエロー・マジック・オーケストラ）の『増殖』に、スネークマンショーで参加している時からずっと聴いているので、神と話しているみたい」と敬意を示し、「80年代は僕の憧れが全部詰まっている時代で、いまでもあの頃の曲を聴いています」と80年代音楽への愛を語っている。

■「ベストヒットUSA HAPPY ANNIVERSARY NEW YEAR SPECIAL」

（zakⅡ編集部 霞蓮刃）