
元テレビ朝日社員で著名なジャーナリスト、玉川徹氏が、SNS上での悪意の蔓延に強い懸念を示した。18日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演し、オーストラリアで施行された16歳未満のSNS禁止法に対し、日本でも同様の規制が必要だとしっかりした意見を表明。この発言は、ソーシャルメディアが子どもたちに与える影響についての重要な議論を呼び起こしている。
玉川氏は番組内で、SNSを取り巻く環境がどれほど有害であるかを訴えた。「長時間画面を見続けることは過去にも問題視されていましたが、SNSの世界では特に悪意があふれています」と指摘し、その背景には匿名性があることを指摘した。彼は自身の経験を元に、「SNSでは罵詈雑言が飛び交い、特にX(旧Twitter)ではその傾向が強く見られる」と言い放った。
驚くべきことに、玉川氏はSNS上での誹謗中傷に晒されながらも、現実の社会で彼に向かって直接的な批判をする人は一人もいないと明言した。これは、SNSの匿名性がもたらすリスクの一面を強調しており、彼が感じる恐怖感は決して大げさなものではない。子どもたちがこの悪意に満ちた世界にさらされることは、彼の悲願に反すると訴えた。
「大切なのは、子どもたちを守ることだ」と玉川氏は強調。子どもたちがSNSを通じて受ける心理的影響は計り知れないに違いない。「もしリアルの世界で暴力を振るわれるようなことがあれば、親として必ず守るべきです。それと同じように、子どもたちをSNSの悪意から守るために、何らかの規制が必要です」と、彼の言葉からは明確な使命感が感じられる。
玉川氏は、SNSの悪意にさらされることで生じるリスクの大きさを語る中で、「子どもの成育過程に与える影響は非常にマイナスです」と警告を発した。特に、最近の世相においては、SNS上の誹謗中傷が子どもたちの精神面に悪影響を及ぼす事例が増えていることが懸念されている。
日本社会でのSNSの使用状況は日々変化しているが、それと同時に悪意の温床となっていることも否めない。玉川氏の発言は、今後ますます重要な問題として認識されるべきであり、SNS使用に対する規制の議論が急務とされている。
「罵倒や悪口があふれるこの世界に子どもをさらすことは、親として絶対に避けなければならない」との彼の強いメッセージは、多くの親や教育者にとって痛いほどの現実を突きつけている。この問題に目を向け、行動することが急がれる中、玉川氏の発言が火種となって新たな社会運動につながることを期待したい。
玉川徹氏の提案が、日本におけるSNSのあり方を見直すきっかけとなること、そして未来の世代を悪意から守るための具体的な行動が取られることを望む。今こそ、私たち全員が立ち上がる時だ。子どもたちの未来を守るために、行動しなければならない。その警告は、決して無視できるものではない。