
“荒ぶる”松岡よりも先に城島に説明をと
国分太一(51)をめぐる問題で生じた元TOKIOと日本テレビの亀裂はそう簡単に修復されそうにない。
6月にコンプラ違反が発覚し、日本テレビ系『ザ! 鉄腕! DASH!!』を降板した国分。しかし長年苦楽をともにする城島茂(55)と松岡昌宏(48)に日テレ側から詳細な説明はなし。松岡は「週刊文春」と「週刊新潮」の取材に応じ
〈我々は、これからどういう立ち位置で、どういうふうに番組と向き合っていけばいいんだろうというのが率直なところですよね。説明がないので『一体何なんだ、これは』〉
などとぶちまけた。
国分と日テレコンプラ担当者のヒアリングが半ば“抜き打ち”的に行われたことや、会話の録音を禁止したことも問題視。日テレの福田博之社長が12月1日の定例会見で国分の要望に対し
「答え合わせするまでもない」
と言い放った点に対しても、不信感を募らせているという。
こうした松岡の本音が伝わると、日テレ側の態度が軟化。12月10日に声明を発表した。
〈弊社の対応がお二人のお気持ちに寄り添った十分なものではなく、大変申し訳なく思っております。日本テレビとして心からお詫びするとともに、改めて直接、丁寧にご説明をさせていただき、お二人のお気持ちを真摯に受け止めたいと考えております〉
だが、日テレの対応は、またも疑問を抱かせるものだった。
12月18日発売の「週刊新潮」によると、日テレは水面下で事態収拾に動いていたそうで、12月9日に『鉄腕DASH』のロケに参加していた城島の元へ制作幹部を派遣。国分降板の件で「説明を……」とお願いしたところ、城島から
〈撮影に集中したい〉
と断られてしまったという。同誌によれば、担当者のロケ先訪問は前日段階で城島には伝えており、その時点で断られていたものの、直談判を強行したという。スポーツ紙芸能担当記者が補足する。
「城島さんは国分さんの件で、松岡さんほど派手に動いていなかった。日テレとしては、荒ぶる松岡さんよりも先に城島さんを“懐柔”しようと考えたのかもしれません。しかし、城島さんは撮影に支障をきたすことや、じっくりと議論ができないことを理由にこれを拒否。やはり松岡さん同席のもと、互いに納得いくまで話し合うのが筋ではないかという思いのようです」
元タレント中居正広氏の問題で危機的状況に陥ったフジテレビの前例があるだけに、日テレがコンプラ違反に神経を尖らせるのも無理はない。速やかに第三者の弁護士らで構成されたガバナンス評価委員会を設置し、ハラスメント被害者の情報開示に一貫して応じないのも、企業としては間違ってはいない。

日テレは引き続き説明の場を設ける方針だが……
「城島さんや松岡さんが引っ掛かっているのは“気持ち”の部分なんです。TOKIOは30周年を迎えた『鉄腕DASH』に心血を注いできた。それなのに、こうもあっさり切り捨てられるのか。国分さん降板後のケアについて、もう少し血の通った対応ができないものか、という“わだかまり”があるようです」(テレビ局関係者)
今回も日テレとしては一刻も早く松岡や城島と和解したかったのだろうが、そもそもロケ中の城島を訪問すること自体が「失礼すぎる」という見方もある。その間、撮影はストップし、周囲に迷惑がかかる。問題の性質上、“撮影がてら”に対応できるほど軽いものではない。
ネット上でも日テレの一連の対応に批判が殺到。局内からも
「TOKIOは功労者。もう少しやりようがあるのではないか」
という声が聞こえてくる。ある日テレ関係者は本サイトの取材に、
「城島さんと松岡さんには、引き続き説明の場を設けると呼びかけています。いずれそれは実現するでしょう。その際にはコンプラ担当者や幹部社員だけでなく『福田社長も同席するべき』という意見が出ています。相手に誠意を見せなければなりません」
と話す。
そこで、本サイトは日本テレビに対し、日本テレビ側の直接謝罪を城島に拒否されたのは事実か? 城島また松岡は『ザ! 鉄腕! DASH!!』からの降板はあるのか? と質問状を送ったところ、
「ご指摘の記事(編集部注:週刊新潮による城島茂への『ロケ先直談判』記事)は、事実誤認に基づく内容が多く含まれており、大変遺憾に思っております。本件に限らず、番組制作の詳細や出演者さまとの協議内容等については、守秘義務および信頼関係維持の観点などから公表しておりませんので、詳細は明らかにできませんが、事実に基づかない報道は厳に慎んでいただきたく存じます。なお、『ザ! 鉄腕! DASH!!』につきまして、番組終了の予定はございません」
と回答した。しかも、
「以上の弊社コメントは抜粋せずに、全文を掲載していただくようお願いいたします」
と珍しい「但し書き」もあり、日本テレビ側のいら立ちがにじみ出ている。
一日も早く“落としどころ”が見つかればいいが……。