『国宝』の吉沢亮&横浜流星、『あんぱん』の今田美桜&北村匠海、二宮和也、菊池風磨、ダイアン津田…山田美保子さんが振り返る2025年エンタメ界で輝いた人々

映画『国宝』に出演する吉沢亮と横浜流星

映画『国宝』に出演する吉沢亮と横浜流星

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たくさんのスターたちが、それぞれの形で輝いた2025年。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、エンタメ界の2025年を振り返ります。 

彼女にまつわるスキャンダルを見事に吹き飛ばした 

2003年公開の映画『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の記録を22年ぶりに更新し、実写日本映画の歴代興行収入1位を達成した『国宝』を筆頭にエンタメ界が活気づいた2025年。 

吉沢亮さん(31才)と横浜流星さん(29才)の演技は歌舞伎役者さんを唸らせたうえ、歌舞伎を上演する各劇場を新規のお客様で賑わせました。2026年3月13日に授賞式が開催予定の『第49回日本アカデミー賞』や、2部門で候補作となった米『第98回アカデミー賞』の結果が楽しみです。 

そしてドラマ界でもっとも話題を呼んだのは2025年度前期放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で間違いないでしょう。 

オーディションのときから審査員を感涙させたという今田美桜さん(28才)については、そのすばらしい座長さんぶりを含め、北村匠海さん(28才)をはじめとする多くの共演者の皆さんが絶賛されていました。 

年末の『第76回NHK紅白歌合戦』では主題歌『賜物』を歌ったRADWIMPSとの共演もあり、感動がよみがえったままに2026年も今田さんは評価されることでしょう。 

民放では、4月期に放送されたドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)、10月期に放送された『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)が秀逸でした。 

『波うららかに〜』の芳根京子さん(28才)は“過去イチのハマり役”とも言っていい作品に恵まれて露出が急増した年になりました。そして共演した本田響矢くん(26才)は、『2025 FNS歌謡祭』第2夜(フジテレビ系)でBE:FIRSTと共にドラマ主題歌の『夢中』を堂々と歌い上げたことが大いに話題です。え? 新メンバー?と思うほど、お上手でした。 

そして、“じゃあつく”の竹内涼真さん(32才)は、近年の彼女さんにまつわるスキャンダルを見事に吹き飛ばすことに。ご本人も、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』や『過保護のカホコ』(日本テレビ系)、『陸王』(TBS系)当時の「ワーキャー」が減ったことを自虐気味に語っていらしたものです。が、12月18日から配信されているNetflix映画『10DANCE』ではプロも認める圧巻のダンスシーンが話題に。そして1月期には主演ドラマ『再会~Silent Truth~』(テレビ朝日系)が控え、相手役は井上真央さん(38才)ですから話題にならないハズがなく、2026年はさらに大忙しの年となりそうです。 

忙しいといえば、山田裕貴さん(35才)も。2025年は映画『木の上の軍隊』、『ベートーヴェン捏造』、『爆弾』に主演し、特に『爆弾』は大ヒットとなり、共演の佐藤二朗さん(56才)と精力的に行った番宣では、その明るいキャラが大人気となりました。 

12月14日放送の『誰も知らない明石家さんま 第11弾』(日本テレビ系)内の特別ドラマ『さんまと坂本九 2人の国民的スター 知られざる運命』で山田さんが演じた明石家さんまさん(70才)は、関西弁からしぐさや癖、後ろ姿まで、さんまさんにしか見えず、周囲をアッと言わせました。 

NHK連続テレビ小説『あんぱん』主演の今田美桜

NHK連続テレビ小説『あんぱん』主演の今田美桜

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四半世紀前に共演したコンビの言葉に涙が出た 

そして、もうおひとり、“無双”という言葉が闊歩したのは二宮和也くん(42才)です。主演映画『8番出口』は低予算“なのに”興行収入50億円を突破。『ニノさん』(日本テレビ系)、『ニノなのに』(TBS系)でのMCも絶好調で、1月1日放送の『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ系)では“2代目”司会者を務めます。初代のみのもんたさん(享年80)による顔芸や、ためてからの一言などは確かにいまの二宮くんにはやれるでしょうね。 

その二宮くんと『ニノさん』や、YouTubeチャンネル『よにのちゃんねる』で共演する菊池風磨くん(30才)も“2025年の顔”のひとり。 

男性アイドルグループがさらに激戦状態となった2025年にあって、中心で輝き続けたtimeleszを牽引し、バラエティー界もCM界も席巻。嵐の櫻井翔くん(43才)を筆頭に、先輩たちとのすばらしい関係を築きながら、かわいがられもするという希有な存在です。12月14日に第2弾が放送された『菊池風磨のスポーツキングダム2025』(カンテレ・フジテレビ系)を見ていて思ったのは、風磨くん……ミラノ・コルティナ2026 冬季五輪にも絡むのかしら?ということ。楽しみが膨らみますね。 

そして子役界ではドラマでもバラエティーでもCMでも永尾柚乃ちゃん(9才)の独り勝ちだったように思います。7月期に放送されたドラマ『誘拐の日』(テレビ朝日系)主演の斎藤工さん(44才)は、共演した柚乃ちゃんを常に絶賛されていました。 

過去の天才子役ちゃんと同じく、バラエティーやイベントに出たときのアドリブ力がすばらしい柚乃ちゃん。特に『明治プロビオヨーグルトR-1』のCMでは私、いつも仲間由紀恵さん(46才)よりも柚乃ちゃんの方を追いかけてしまいます。 

最後にバラエティー班からは、ダイアンの津田篤宏くん(49才)を挙げさせてください。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「名探偵津田」から誕生した「長袖をください」は、2025年の「新語・流行語大賞」30選にノミネートされ、2025年10月期と2026年1月期のTBS系ドラマに立て続けに出演。三井住友銀行『Olive』のCMでの演技は、日本最大級の広告アワード「2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」フィルム部門Bカテゴリーの最高賞にあたる「総務大臣賞/ACCグランプリ」を受賞したのですから。 

約四半世紀前、読売テレビの深夜の番宣番組で共演させてもらった多くのお笑いコンビの中で、唯一なかなか売れず、東京進出も果たせなかったダイアンがいまや全国区となり、タワマンに住み、「芸能界、やらせてもらってますから」と語る津田くんの言葉には涙が出ました……。 

2026年も皆さんのさらなる活躍に期待しています。 

構成/山田美保子 
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ+』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。 

※女性セブン2026年1月8・15日号